ヒロイック・エイジ 第8話

メヒタカにアルテミアが宿ったのは偶然か? それとも『黄金の種族』の作為的なものか?
わざと「力が加減出来ない」者を選んでたら最悪だな。

・・・あの攻撃だって、わざと外したのだろう。
『鉄の種族』が恐れをなして、逃げられる時間を与える為に。
――そして、あれでも力を抑えているのだろう。
それでも惑星を破壊してしまう程の威力。
メヒタカが恐怖するのも分かるな・・・
ニルバールは本当に有能なんだろう。
『ノドス』が現われても冷静に対応し、ビームを透過するバリアを張った時も適切に動いた。
しかし彼女は『ノドス』を識らない。
化物? そんなレベルじゃない!!
『英雄の種族』は「破壊神」と呼んでもいい。その中でもアルテミアは飛び抜けた存在だ。
「人」は「神」を前にして、ただひれ伏すしかない。
『ノドス』が本気になれば、どれだけ彼女達の想いが強くとも、一瞬で全滅してしまう程なのだから。
――だが、それでも戦うか。
その存在を識ってしまって、なお戦い続けるかっ
絶望を抱いて生きてきた者達が、希望の為に死ぬとはな・・・

レルネーアは『英雄の種族』の中でも最強の「再生力」を持つ。
だがそれは、単純な問題でしかない。
どれだけ「プラス」されようと、それを上回る「マイナス」を与え続ければ、いずれは「0」になる。
ベルクロスの「攻撃力」というプラス。そして200時間も闘い続けられる体力という「プラスを与え続ける時間(回数)」。
それはレルネーアを殺すのに充分なものだった。

ユティ・ラーのあの反応。
やはり他の『銀の種族』とは違って、「仲間意識」を持っている様子。
・・・ロム・ローは『ノドス』達の生活管理=監視を行っているそうだが・・・その中にユティも含まれているのでは?

アクティブワープ直前に、アルゴノートに襲い来るパエトー・オー!
ワープ前の為バリアも弱く、しかしバリアを展開していてはエネルギーが足りずワープも出来ない。
・・・タイミングが良かったとはいえ、1人でアルゴノートを危機に陥らせるとは・・・やはり『銀の種族』は凄まじいな。

絶体絶命の危機を救ったのは――やはりディアネイラだった。
彼女がやった事は単純な事。
『銀の種族』との接触。それは彼女の場合、深い精神感応を引き起こす。
エトーの心に去来したモノは、怒り、悲しみ、決意――多くの感情。
それらを理解出来ない『銀の種族』にとっては、「ドロドロした何か」を流し込まれた様なものだろう。
だがディアネイラの場合、それは一方的なものではなく双方向に起きてしまう。
『銀の種族』の意識に触れたディアネイラ。彼女はどうなってしまうのか・・・