天保異聞 妖奇士 説十七

三木眞一郎江戸元閥やりすぎ(笑)
欺いてた方が有利なのは分かるけどね〜

自由とは何にも縛られず――何かに定着することも出来ない事。
『古き民』に属していれば掟に縛られ、友がいれば友情に、親がいれば親子の縁に縛られる。
・・・真の自由とは「独り」であること。
それを苦に思わず耐えられる者を「孤高」、耐えられない者を「孤独」と言うのだろう。

蛮社改所以外にも、妖夷の肉を食う集団が居たのか。
そして蛮社改所―――小笠原放三郎―――と同じ様に「麻薬」として使うか。
しかし成川*1は他にも妖夷を食う者達がいる事を知らず・・・ましてや役人が食っているなんて思いもしないだろうな。
国津神達は天津神にこの世を任せ、幽冥界・幽冥世(かくりよ)に移り住んだ。
成川は 幽冥世=隔離世 と捉え、『古き民』を国津神の末裔だと思っている様子。
また 妖夷=黄泉の国のモノ=亡者(?)とし、妖夷の肉は黄泉の国の物=黄泉戸喫(よもつへぐい)と考えていて、「それ(黄泉戸喫)を喰らうは神の倣わし」という事から、昔から妖夷の肉を食べていた『古き民』=国津神という説の確信を深めた模様。
ちなみに江戸元閥は妖夷こそが国津神の末裔だと考えている。

山崎屋の連中を「必ずしも敵ではない」なんて、そんな発言して小笠原放三郎は大丈夫なのか!?
確かに鳥居耀蔵は敵だけど、それを殺す算段なんて聞かれたら一巻の終わりだろうに・・・

しかしその事を跡部良弼に話すと、鳥居殺しは彼等にやらせ、その事で強請り山崎屋を操ると言う。
小笠原は「人殺し」を見過ごす事を嫌悪している様に言っていたけど――前の発言から考えるに、鳥居殺しはよしとするが、それを他人にやらせ脅迫するなんて外道の所業だって言ってるんだろうな。
・・・今まで跡部はいい人だと思ってたけど、単に蘭学側に付いてるだけで、只の悪徳役人と変わらないんだな。
そして跡部と阿部に庇われてる様に見える放三郎は、本当は孤立してるんだな・・・

最後の5分で色んな事起こりすぎ!!
鳥居耀蔵はどうなる!? 小笠原はどう動く!? ニナイは何を想う!?
「異界」とは見も知らぬ異次元なのか? 異界は幽冥世なのか? それとも黄泉の国なのか!?

*1:山崎屋の主人