天保異聞 妖奇士 説十二

土井利位。好々爺かと思ったけど、本当はかなりの狸爺だな。
認められてない敵討ちは只の殺人。だから止めようとするのは分かる。
だけど鳥居耀蔵に付け入られない為に『切れ』とは・・・

本庄辰輔が蘭学者達を虐げたのも、蛮社改所を嫌っていたのも、理由は同じらしい。
曰く、この世界と異世界(異国・異界)を比べ蔑み、自分達だけが真実を知っているかの様な自慢げな顔をする。
・・・確かに『異国ではこうだ』と言う奴に腹を立てるのは分かる。
現代でも『アメリカはこうだ』『ヨーロッパではこうだ』と言う輩は居るし。
でも、そこまで憤慨する事じゃないだろう?
『同じ地べたに這いつくばってるゴミ虫』とまで言ってるのを見ると・・・もっと個人的な事情があるんだろうな。
昔、そういう奴に酷い目に遭わされたとか――本当は「違う世界」に行きたいとか。
『西の者』も漢神を使えるのか!?
往壓と違って術(プロセス)を必要とするみたいだが・・・

ケツアルコアトル&往壓強すぎ!!
なんかガンバスターを彷彿とさせる撃墜数だな!
・・・でもボス=貘にはさすがに効かなかったか。この貘も「神」みたいなモノだしね。

駁って何!?
竜を越える存在らしいけど・・・オリジナル設定? それとも本当に在るの??
そして『西の者』が口にした「首の内の一本」とは??

以前言った事の訂正。
往壓は複数の漢神を呼び出せるし、名前の全て―――往壓なら「竜」「導」「往」「壓」の四文字―――から漢神を呼ぶ事も可能なんだね。
ケツアルコアトルの場合は・・・例えば「雪」「輪」ではあの『馬』を表していて、ケツアルの本質ではないから効果がないor倛倛(ギギ)の様に武器が呼び出せなかったと思われる。

って、スナイパーライフルかよっ!!
公式HPにも書かれている通り、本庄の師『高島秋帆』は洋式砲術に精通していた。
だから本庄が精密射撃を知っているのは当たり前だし、大砲が使われていたあの時代に「そういう」計算式が在ってもおかしくないけど・・・
なんか着物着てスナイプする姿に燃える!(爆)

「・・・それでも・・・いきたかった・・・」
――行きたかった、生きたかった、どちらを言ったのかは分からない。けれど両方とも含まれていると思う。
蘭学に、異国に惹かれ、知識欲を満たす為なら捨てられるモノが幾つも在っただろう。
そして同時に、信念を捨て、どんなに無様でも生きたいという気持ちも在っただろう。
全てを台無しにする程の知識欲。
理屈無しに存在する生への欲求、死への恐怖。

・・・自分にとっては、両方とも嫌という程理解出来る。
結局・・・本庄は死ぬ運命だったのかもしれない。
お篠の様に「自分」が変わってしまう程、長い年月が経てば生きる道も在ったのかもしれないが・・・

放三郎が『小笠原』の養子になったのは、蘭学を再び認めて貰う為か?
それとも、どう言われようと死にたくない、生きて蘭学を学び続けたいだけか?
・・・きっと放三郎自身にも分からないのだろう。
どちらが『答え』となるか。それは小笠原放三郎の今後によって決まる。