天保異聞 妖奇士 説十一

どうやら妖夷は思ったよりも居る様子。
飛頭蛮、のっぺらぼう(もどき)、そして河童も妖夷との事。
・・・そしてかの有名な『九尾の狐』も。
その欠片である『殺生石』を集めている南町奉行所。同じく『殺生石』を集めているらしい謎の陰陽師集団。
何者かの思惑が動き出したか・・・

多くの洋学(蘭学)者を理不尽に取り締まった「蛮社の獄」。
もちろん放三郎も捕えられる筈だった。
しかし鳥居耀蔵の部下である「小笠原」が蘭学者にも恩を売ろうと放三郎を養子とした。
こうして「小笠原放三郎」となり、放三郎は「蛮社の獄」を逃れた。
この事のせいで小笠原は鳥居耀蔵に頭が上がらないらしい。