Pumpkin Scissors Episode:12

おわ! ドルトンがあっさり殺された!!
いつか絶対、危険な目に遭うとは分かっていたけど・・・いきなり今回で死ぬとは思わなかった。
『新聞記者ドルトン』は、本当に「社会正義」の為に動いていて、民衆には知る権利があり――情報は秘匿されてはいけないと考えていたんだろうな。
それが正しいか間違ってるかは分からないけど・・・彼は彼なりに、己の信念を貫いていたんだなぁ。

兄の親友だった二人は、時の流れと「貧困」で変わってしまった。
――情熱は強い行動原理だけど、持続し続ける事はとても難しいから。
そして二人は自分の事だけ考えて、他人の想いさえ無視する――生存本能だけで生き続ける。
生物としては問題ないけど、人としてはどうなの?
そんな生き方なら、いっそロボトミー手術を受けた方が苦しみや悲しみも無くなって良いんじゃないか?
可能性を考えるなら、生き続ければ又変われるかもしれないけど・・・
ああ、そっか。「証明」は『ATT』であるオーランド伍長だけじゃない。その事に今更気付いたよ。
「関係者」が次々と殺され、アリス達の前にも現われた刺客。
「『インヴィジブル・ナイン』を隠そうとする集団」、その存在自体が存在する証拠」になる
そしてそれは、力や影響力が強ければ強い程、反比例して『インヴィジブル・ナイン』の存在証明が強くなる。

何も知らない事で守られる事もある――確かにそれは撤退だ。
でも、ハンクス大尉は「知らないフリ」で一時退却したにすぎない。
アリス少尉の言う通り、時には退く必要がある。
・・・今の時点で公表しても、軍の上層部が切られ、ハンクス大尉や陸情3課の面々は殺され――元凶はそのまま生き残るだろう。
故に、一旦退いて勝機を待ち続ける。
己の無力感と悔しさを抱えたまま。

それにしても、この時代にサイレンサーって早くないか?