天保異聞 妖奇士 説十

前回、小笠原が亀甲(竜骨)を持っていたのは、亀甲に描かれた文字の語源を調べる為だったのか。

『面』とは「人格」
数多の人格を否定してまで覆い隠したかった宰蔵の『面』は・・・親を見殺しにした自分
たった一つの『面』を否定する為に、全ての人格を否定した宰蔵。
――正直、宰蔵の想いが計り知れない。
親しかった父親が男色家で、自分をそういう目で見ていて・・・現場を見ちゃったんだもんな。
そりゃ茫然自失になって当然だけど、そのせいで父親を見殺しにしてしまった。
そんな宰蔵の気持ちなんて・・・複雑すぎるよ。
『宰』は「罪人を刺し貫く針」というのは俗説だった模様。
真実は、王を支える者(宰相)が持つ『刀』からなっている。
・・・そっか。往壓が『斧』を出すまで気付かなかったけど、二人の仲が良かったのはそういうことか。
一族の長=「王」である往壓と「宰相」である宰蔵。――そういう事か。

アメノウズメは芸(舞)の神だとするなら、当然『剣舞』も出来るんだろうな。
さらに「舞う様に戦う」という言葉があるし、「舞う」つもりで戦えば宰蔵って強いのでは?

宇宙学!?
蘭学で学んだんだろうけど・・・鎖国中にここまでやって大丈夫なのかな・・・?
現に、同期の加納政之進の師匠は投獄されちゃってるし。

あ〜。宰蔵が「男でも女でもない」とか言ってると、どうしてもアーエルが重なる(笑)