夢使い 第12話

・・・正直、最後は盛り上がらなかったな。
原因は話の内容より、構成の悪さにあると思う。
なんかテンポは悪いし、メリハリがないし・・・なんだかなぁ。
内容自体は興味ある感じだったから、余計に残念。

本編

結局、今回の「悪夢」は塔子のものだった。
異常に強い理由は、一般人ではなく夢使い―――霊力がある人間―――のものだから。
そして塔子を狙っていたのは・・・今までの事例通り、暴走した『悪夢』は主を殺そうとするからか。
特に「二代目童遊斎」と言われる程の塔子だから、あれ程の――「初代童遊斎」を殺す程の力を持っていたのか。
・・・「夢見」ってそんなに危険だったのか。
要は、他人の「夢」に入り込む力が必要で、その「夢」に取り込まれずに戻ってくる力も必要なのか。
確かに「行く」力があっても「戻る」力が無かったらヤバイよな。
・・・それを毎回平然とやっていた塔子は、それだけ凄いって事か。

暴走し、歳月を重ねた塔子の「悪夢」。
その「悪夢」の根元――願望は変化していた。
「父親を手に入れる事」から「父親を殺した自分への復讐」へと。
表面的には世捨て人・・・「世界」に正も負も無く、希望も絶望もない。望むモノは無い人間。
でも心の奥底では負の感情を――自殺願望を抱いていた。
三島塔子とは、そういう人物だった・・・

「夢」に良し悪しなど無い。他人の願望自体に善悪など無い。
そもそも善悪なんて時代によって変わるモノだし、人の考え方にも依る。
「願う」だけなら――この世に干渉しないのなら、誰かに文句を言われる筋合いは無いよな。
・・・それがどんな願いでも。

・・・で、なんか終わり方がサッパリしすぎてるというか、淡泊だよなぁ。
やっぱ漫画版買うかな。
でも、さっきチラッと見たら、本当に全部読みたいんなら結構巻数あるのね。
ん〜。BOOK OFFに頼るか