シムーン 第8話

アングラスが自爆テロを起こしたのは、狂信的な部分も在っただろうけど・・・それほどに切羽詰まった状態なんだろう。
彼女の国は、毎年大寒波で人が大勢死ぬらしい。
表面的には「受け入れなければいけない『事実』」という感じだったが・・・やはりそんなふうに諦めたりできなかったんだろうな。

元々は家柄・血筋から巫女を選んでいたが、戦時中の為特例も出ている。
マミーナもそんな特例でシムーンに乗れるようになって、その地位を守る為に無茶をしていたらしい。
・・・本当は家柄なんて関係無く、シムーンに乗る資格が在るんだろうな。
たぶん乗れる条件は『泉』に行ってない事――性別が未分化の人間、という事だけだろう。
シムーンを特別視・神聖視する為に「資格」を作ったと思われるが・・・
敵機であるシムーンを生け捕りにするのは困難な為、今回のような作戦――ほとんどのシムーンを破壊、残った物を捕獲という作戦が行われたと思われる。
確かに戦闘機を捕まえる事より、遥かに楽だと思うが・・・まぁ少し卑怯だよな。
もっとも、「卑怯」と言われようとも、ヘリカル・モートリスを手に入れたかったのだろうけど。

ぶっちゃけさ、隣国に1機ぐらいあげちゃえばいいのに。
それで戦争は終わるだろうし、そのまま衰退しそうなシムラークルム宮国なんて無視されると思うな。
環境破壊とかが起こりそうだけど・・・隣国の状況を見れば今更って感じだよな。