夢使い 第5話

そっか・・・前半の塔子の言葉で気付かされたよ。
仏壇があるからって、その人が死んでいるとは限らないよな。
もっとも、生者の仏壇が有るなんて、もの凄く異常な状態だけど。

おばあちゃんの望みは家族団欒。――そして自分を疎わない家族。
つまり、皆が自分の思い通りに動いて、自分が夢見る「幸せな家族」になって欲しかった。
結局は、おばあちゃんの自己満足。親切の押し売り。
奥さんから見たら、勝手に物を買ってきたり、誰も食べない食事を作ったり、捨てた物を拾ったり*1と、ひたすら嫌がらせをしているだけだもんな。
燐子は「家族を疎う人なんていない」と言うけど・・・やはり頭が良くても子供か。
夫婦や孫達は、「嫌がらせ」をするお婆ちゃんを疎んでるし、おばあちゃんも自分の思い通りにならない家族を疎んでいる。

初めの悪夢は「自分さえいなければ」という想いと、無意識な「操り人形の家族」という自己中心的な望み、二つが同時に叶っていた。
だが、自分にとって「家族」が邪魔だと気付いてしまったお婆ちゃんは・・・「疎ましい人がいない家族」という2つ目の悪夢を望んでしまった。
・・・後日、また悪夢が暴走するんだろうなぁ・・・

優しそうな顔してるけど、こいつはとんだ自己中、傲岸女郎だなっ!

*1:奥さんが「間違っている」と暗に言っているのと同じ