夢使い 第4話

色んな「悪夢」―――人の心―――を見ているせいで、ませている燐子。
・・・だけど、結局ソレは知識であって、感覚や経験ではない。
だから「愛情」を知っていても、狂う程人を愛する気持ちを理解出来ない。

恋人を亡くし、彼女への想いから「悪夢」を創り出してしまった男。
また傍に居てくれるなら・・・一緒に居られるのなら「悪夢」でも構わない。
それは土曜星の茶川三時花も同じ想いだった。

故人への想いを思い出にして、新しい人生を歩み出す。
その方が亡くなった人も喜ぶ。
そう語る燐子だけど・・・やはり実感など伴っていない。
自分の人生に必要不可欠な人。自分の「世界」の全てである愛しい人。
――彼女の居ない人生に意味などあるのだろうか?
それに・・・死人は何も望まない。

なんか今回の話は、CLANNADのおかげで感情移入がすごく出来るな・・・
しかし、やはり「悪夢」は悪夢。・・・彼の「夢」は暴走を始める。
男の想いに共感は出来ても・・・「悪夢」を鎮めるのは夢使いの使命。
――「夢」が他人の「夢」を浸食してはならない。

それでも、男に共感・同情して戦う事に悩む三時花に、塔子は「夢」を見させる。
・・・自分の傍に彼が居てくれる「夢」を。
彼女達は夢使い・・・夢を現実にする者。
望めばいつでも見れる。――恋人と共に居る「夢」を。

だけど男は只の人間。
彼に残ったのは壊れた――それでも大切な彼女の「夢」。
「夢」を思い出として、新しい人生を送るか。彼女と共に居る「夢」を見続けるか。
――男は、夢を見続ける事を選んだ。
心が「夢」に囚われ、二度と歩き出せないとしても・・・
燐子は「生きているのなら、「夢」を断ち切らなければいけない」と言う。
だけど・・・男はとっくの昔に死んでいる
彼女が死んだ日に、彼の心も死んでしまっていたのだ・・・

愛しい人を亡くしても、一緒に居る「夢」を見続けられる事を羨ましいという塔子。
・・・どうやら塔子も恋人を亡くしている様子。
そして、それは悪夢として塔子に刻まれている為に、「夢」を見る事は出来ない。
塔子の「夢」は、「悪夢」として現われる。だから「夢」を見る事は出来ない・・・

なんかこんな事を聞くと、塔子が異常に寝ている理由も睡眠障害だと思っちゃうなぁ。
名雪方式で。