ゼーガペイン #05

よしっ! ようやく量子力学が出てきた!
当初から量子テレポートとか言ってたから、いつかは出ると思ってたけど、ようやく物語に関わってきたか。
これで面白くなりそうだ。

本編

誰に知られる事もなく、知らされる事実。
上海壊滅 生存者は絶望的
――たぶん「上海サーバー」の中には、上海の人々の「データ」が入っていたのだ。
今の技術ではデータを人間に戻す事は出来ない。
だけど、それさえ残っていれば僅かな可能性は有る。・・・前回の会話はそういうことだったのだろう。
だが・・・もう上海サーバーは存在しない。
データは失われてしまった。・・・メイウーとメイイェンの希望も。
ふいに十凍京は気付く。
――いつから母親は家に居ないのだろうか?
十凍京は「再生」された人間だ。さらにセレブラントでもある。
・・・そんな人間に親など居るのだろうか?
そして、彼が再生された「十凍京」ならば、彼の持っている記憶は一体誰のモノだろうか?
親友との確執。守凪了子との思い出。・・・全て彼のものではない。
データ的には「十凍京」と同じでも、「彼」と「十凍京」の意識は繋がっていない別人なのだから。

胡蝶の夢の如く、どちらが「夢」で、どちらが「現実」か。
戦いの日々と日常。――片方が「現実」なら、残った方は「夢」だと言うミズサワ。
そしてトミガイは、どちらも夢という可能性を提示する。
・・・どちらも「現実」じゃないのか?
自分達が住んでいる舞浜以外は、酷い状況になっているというオチでは?

何度も偶発的なテレポートをした為、障害が起こってしまう京。
オケアノスに行けなくなった京は、了子と出会い「日常」を過ごすが・・・そこでデジャビュを感じる。
既視感のある状況と行動。――だが何かが違う。
「あの日」は雨なんて降っていなかった。・・・そして脳裏に浮かぶ廃墟のイメージ。
「何か」が起きている事を悟り、十凍京はオケアノスへと転移する。

違った。
どちらも現実(或いは夢)ではなかった。
――日常こそが「夢」だったのだ
現実の舞浜はすでに廃墟となり、学校も、了子と居た公園も破壊されていた。
・・・たぶん人々の意識≒データは、上海と同じ様に「舞浜サーバー」に補完されているか、別の場所にて保護されているのだろう。
彼等が観ていた「日常」は、仮想現実でしかない。
今回、所々に出てきたデジャビュは、まだ「本当」の舞浜が存在していた頃の記憶なのだろう。