灼眼のシャナ 第20話

やっぱりヴィルヘルミナから見れば、今のシャナは錆び付いた―――腑抜けになった―――様に見えるか。
しかし、マージョリーや先代・炎髪灼眼の討手を見ると・・・ヴィルヘルミナが感情が無さすぎる――討滅の道具に成り果ててるだけか?
それとも、例に出した二人が特別だったのだろうか?

ヴィルヘルミナが御崎市にやって来たのは、坂井悠二――『零時迷子』が目的だった。
「千変」シュドナイによって『零時迷子』の在処が仮装舞踏会(バル・マスケ)にばれた為、紅世の徒達が不穏な動きをし始めた模様。
それ故に、仮装舞踏会に『零時迷子』を渡さない為にヴィルヘルミナは現われた。
その渡さない為の方法の中には・・・坂井悠二というミステスの破壊も含まれていた。
器を破壊してしまえば、『零時迷子』はまた所在が分からなくなるのだから・・・
ブルート・ザオガーを置き土産に、二人に黙って街を出るマージョリー
――きっと、今までは利用価値が無くなったからとか、邪魔になったとかの理由で「仲間」を切り捨ててきたのだろう。
・・・でも、今は違う。
二人の元から去ったのは――彼等を巻き込まない為だ。

紅世の徒が動き出した事を知る悠二。
そして、この短い期間に御崎市が何度も戦場になっている事を改めて思い知る。
街を守る為にシャナと旅立つ決心をするが・・・シャナは悠二が付いて来ないと思い込んでいる。
そして悠二の前に現われるヴィルヘルミナ
ヴィルヘルミナの目的は「ミステス」坂井悠二の抹殺。
その事にシャナも同意済みだと言うが・・・シャナは自らの想いと、フレイムヘイズとしての自分に挟まれ苦しんでいた。

シャナはどうするのだろうか?
そして悠二の元に助けは来るのだろうか?

どうでもいいけど、ブルート・ザオガーを持ち上げるには、筋力とか関係無いんじゃないの?
予想としては「存在の力」とかの問題だと思うな。
純粋に筋力の問題だったら、普段からシャナもマージョリーも馬鹿力を発揮しているはずだしね。