ノエイン もうひとりの君へ 第18話

みんな、自分を知らないという悪夢を見るハルカ。
だが夢の中のノエインは、ハルカに問い掛ける。
「本当にハルカは此処に居るのかな? ・・・君は幻の時空の夢を見続けているだけかもしれないよ」と。
――ノエインの言葉を否定する事は出来ない。
悪夢に影響されたハルカは、過去にも「自分が居た」という証明を求め、アルバムを調べる。
途中で出てきた8mmビデオを気にしているが・・・何か重要な事が納められていると、無意識に識っているのだろうか?

コサギまで失い、ノエインからも見放されてしまったクイナは「現代」へと向かうが・・・
――また躰を失っている?
クイナはこの時空に存在する可能性が非常に少ないのか? ・・・あるいは0%なのか・・・
因果律の侵犯が起こり始めている?!
その影響がマジックサークルプロジェクトなのか?
マジックサークプロジェクトによって、世界が崩壊するのではなく、崩壊した世界になる為にマジックサークルプロジェクトが存在し、篠原が強引に進めているのだろうか。
そして、ついに「現代」に現われるシャングリラの遊撃艇!
これを見た「現代」の人々はどう動く・・・?

ユウと共鳴し、ハルカの危機を識るカラス。
ユウと感覚を共有しているのか、ユウが体験した事により「カラスの過去に在った事」と化しているのか・・・
同じく「現代」に現われるノエイン
――ノエインはカラスに個人的な恨みを抱いている?
ノエインの出現を感知したハルカは「竜のトルク」の力で瞬間移動そして遊撃艇をレイズ素粒子へと分解してしまう!
ノエインの言う通り、もはや自分の力で次元移動出来そうだな・・・

イサミは遊撃艇を写真に撮るが、保存されたデータには写っていなかった。
・・・まるでグノーシスだな。きっとイサミ達は遊撃艇を「見た」のではなく、「観て」いたのだろう。

冒頭の問いへの答え。
遊撃艇を幻だったのではないか? と言うイサミ。
だがハルカはハッキリと答える、「あたし達はみたよ」と。
自分が居た事は、見てきた事は夢じゃない。誰に否定されようと、根拠が無くとも、「私」が憶えている。
「私」という自我だけは、間違いなく「私」を肯定出来る。

―――だが、人間の記憶などあやふやなものだ―――