灼眼のシャナ 第19話

教授の目論見は、「空間の一部に穴を空ける」自在式の実験だった様子。
もう一つ、自分の趣味で何かの実験もやろうとしていた様だけど・・・そっちはあっけなく失敗と(笑)

坂井悠二」の死を認める悠二。
佐藤啓作はそんな悠二を「強い」と言うけど・・・悠二も「今の坂井悠二」を受け入れるのに、辛く苦しい想いをしたんだよなぁ。
あと・・・「昔の『坂井悠二』が死んでしまった事」は変えようのない事実だけど、坂井悠二―――本当(真実)の坂井悠二―――は死んでいないはずなんだけど。
悠二という「私」が存在する限り、「坂井悠二」は在ると言える。
――もっとも、存在していることと、生きている事がイコールとは限らないけど。
悠二の吉田さんへの思い遣りは、大切な友達に対するものだろう。
――自分にはもう二度と手に入れる事は出来ない、大切な「日常」を守りたかった。それだけだった。
だが、シャナは無論、そしておそらく悠二もそれが「友情」なのか「愛情」なのか分かってないだろうな。

「本当の僕は死んでしまって、今の僕は人間じゃないんだ」
悠二の悲しい告白を「坂井君は人間です」と否定する吉田一美。
坂井悠二は人間・・・人としての温もり、心を持っていると。
その言葉に涙する悠二。・・・きっと悠二は、誰かに自分の存在を認めて欲しかったのだ。
自分だけが「自分という存在」を認めるのではなく、他の人にも認めて欲しい。・・・それは人間誰しも抱く願望だろう。
・・・でも、本当はシャナが言ってやるべきだったんだろうなぁ。
シャナにとっては、トーチを「一つの存在」と認めるだけでも、すごい進歩だったんだろうけど。
まぁ、シャナにそういう悠二の心情を察しろというのも無理な話か。

自分と悠二のズレを感じ、その場から逃げ出してしまうシャナ。
そして出会ったのは――伏線通りヴィルヘルミナ
・・・シャナとの別れを見た感じだと、ヴィルヘルミナにとって今のシャナは「駄目」に見えるかもなぁ。
これは波乱の予感がするな。

・・・ふと思った事。
天目一個や悠二の様に、他から存在力を得る事が出来るトーチは新しい「存在」と言えるのでは?