ローゼンメイデン・トロイメント 第10話

双子に戦う運命を押しつけ、パーツの欠けたDOLLを創るローゼン。
・・・本当に彼女達を愛しているのか? 道具としてしか見てないんじゃないのか?

蒼星石の最期は突然に襲い来る「死」。雛苺の最期は徐々に訪れる「死」。
――真紅は人形に「死」は無いと言ったが・・・蒼星石雛苺の最期は、人間の「死」そのものだ。
そして、ローザミスティカの光を綺麗と言うめぐ。
それは「生命の光」だからではないだろうか?

アリス。
「ローゼンの価値観」という絶対座標で最高――極地の存在
だが・・・ジュンや巴という複数――相対座標から見れば、所詮アリスも点の一つにすぎない。
故に、蒼星石雛苺、真紅、翠星石、水銀灯も点の一つで、アリスと何ら変わらない存在と言える。
なのに・・・アリスという点を生み出す為に、他の点を犠牲にするローゼン。
・・・真に倒すべきは「人形師ローゼン」ではないだろうか?
最期の時を巴と過ごす雛苺
そして思い出される、雛苺との思い出。
そうだった・・・初めはジュンの事も警戒していたんだっけ・・・。いつの間にか、雛苺もジュンを受け入れていたんだ。
・・・・・・あれ? おかしいな。
・・・俺、雛苺を「うるさいキャラ」としか思っていなかったはずなのに・・・何で涙が出るんだろう・・・
何かもう・・・これがチューリングテストなら、間違いなく合格だよ!

ついに真紅達の前に現われる槐。
――そしてジュンに本性を現すラプラスの魔」とローゼン。
最期にローゼンが浮かべた笑み・・・こいつは確実に悪だ!

「魂」を失った蒼星石雛苺
・・・皆の願い通り、いつかの様に蘇る時が来るのだろうか?