ノエイン もうひとりの君へ 第12話

カラスとフクロウの結末を『夢』に見るハルカ。
――たぶん夢じゃないな。このままいけば、そうなるって事だ。

カラスの心配をするハルカを見て、嫉妬するユウ。
15年後の「自分」に嫉妬する「私」。15年後の人物を被観測者とする観測者。
やっぱり、「未来の自分」は『自分』とは別の人間という事か。

コサギはカラスのことが好きだった。だからハルカにあんなに絡んでたのか。
ラクリマ時空界にも色んな想い、関係が在る。
・・・カラスは、それら全てを捨ててきたんだな。
捨てることにも決意が必要だったと思うが・・・捨てられた者達の心はどうなんだろう?
――で、コサギは「この時空」に存在するのかな? すごくミホっぽいんだけどなぁ・・・。

前回だと、受験するのは「それしか道が無い」って感じだった。
でも今回のを聞くと、「やりたい事」が見つからないから、可能性を広げる為に受験するって感じだった。
――どっちが本音なんだろうね。今回は冷めた感じで言ってたけど。

ついに始まってしまうカラスとフクロウの戦い。
力を蓄えていたらしいが・・・カラスはまだ、こんなにも戦えたのか。
でも――命を賭けた戦いのはずなのに、「子供のケンカ」にしか見えないよ*1・・・。
本当にそうだったら良かったのに・・・
カラスを捜すハルカは、カラスが「何処」に居るかを想像した為、『何処か』に転移してしまう。
東京で父親と暮らしている「自分」。ユウと家出をした「自分」。
「時の放浪者」が言うには、それらは「ハルカ」が選択しなかった世界だと言う。
――「竜のトルク」のハルカが選択しなかっただけで、他のハルカが存在していた時空なのか? それとも・・・『誰』も観測せず「存在しないはずの時空」なのか?
ハルカが観測したから未来が決まった。
・・・確定されるのは「現在」だけじゃないのか?
本当に「未来」だとしたら、破壊魔定光の未来予知と一緒だぞ?
6を出す未来を見たから6が出るという「結果→因果」が起きているのならば、ハルカが観測している世界はノイマン世界になるな。

フクロウは、ラクリマ時空界は「ハルカ」の犠牲により今も存在していると言う。
「ハルカ」が守った世界を、カラスは見捨てようとしている、と。
だがカラスの考えは違った。
「ハルカ」はあくまでもハルカであり、ラクリマ時空界のハルカも「竜のトルク」のハルカも差異はあっても「同じ」なのだ。
だからカラスは戦う。
――フクロウもこの言動に説得されかけてるな。

ハルカの介入により因果律がねじ曲がり、『夢』とは違う未来が訪れる。
だが、戦いが収まりかけたところにアトリが登場。2人を攻撃し始める。

アトリは、デコヒーレンス化現象を起こし始めているらしいが・・・もう「人間」でさえないのだろうか?
異常な軟体。伸びる腕。――「人体」というデータが書き換えられているのか?
以前予想したのは半分ぐらい当たりかな? 「分解」と言うよりも、粒子同士の結合が離れていくせいで「伸ばしすぎて消えていく」って感じだけど。
カラスとフクロウ、2人の協力によってアトリを倒すが・・・「時空の収束」とやらが起きて、正確には「殺して」ないらしい。
本来その場に居ない者が――初めから居ないモノが「消える」なんて事はない。ということか?

観念しカラスに協力する事を約束するフクロウだが・・・戦いを見守っていたノエインが介入!!
「未来は変わらない」 そう言ってフクロウをバラバラに分解してしまう。・・・『夢』と同じ様に。

皆を守りたかったフクロウ―――イサミ―――。
「本当の意味」で皆を守る事を決意したイサミ。
・・・だけど・・・その願いは儚く消えてしまった・・・
天に昇っていく青い雪。それを見て涙を流すアイ。
イサミとフクロウは別の人間だけど・・・やっぱり「イサミ」であることに違いは無いんだ・・・

*1:もちろん良い意味で