交響詩篇エウレカセブン 第33話

作画が酷い事で有名なOPが無く、我らがストナーの語りから始まる。
昔の母星――地球のサーフィンの事について語るストナー。
『サーフィン』というスポーツが存在したのは、およそ1万年前の事らしい・・・
1万年前!?
かなり未来の事とは分かっていたけど・・・まさか1万年も先の事とは思わなかったな。
――となると、軌道エレベーターとかって、遺跡なみの代物なんじゃないのか? 移民船が使えないと言ったのも当然だよなぁ。
『サーフィン』と「リフ」はよく似たモノで、それは単純な見た目や格好だけでなく、その「本質」も似たモノだったとの事。
『サーフィン』は、地球に満ちる「海」に乗る事により、漠然とした存在である「地球」というものを感じていた。
リフも同じく、この大地――「約束の地」の大気に満ちるトラパーに乗る事により、観測出来ないトラパーを感じ、この世界の大気を、そして大気が満ちるこの惑星を認識するモノである。
「おまえも身体、大事にしないとな」というホランドの言葉に、過剰反応するタルホ。
始めはタルホが妊娠でもしたのかと思ったけど・・・違う気がするな。
――タルホは薄々気付いていたのかもしれない。ホランドの身体の事を。
エウレカにかける言葉が見つからない為に、あえて距離を取るレントン
だがそんなレントンをグレッグが叱る。
「思い出の物」をプレゼントする事で、話すキッカケを作れ、と言うが・・・離婚経験のあるグレッグが言うと、説得力が有るんだか無いんだか・・・。
でも、間違った事は言ってないと思う。
レントンは、グレッグの言葉に従ってエウレカに贈る物を考えるが・・・その様子を見たタルホに間違いを指摘される。
グレッグが言った「贈る物」とは「その『物』自体が思い出に残る物」ではなく、「その時にあった出来事=思い出を喚起する為のキッカケ」である。
つまり指輪や写真じゃなくて、夕日や場所、「行動」でもいいのだ。
タルホは、ホランドが「本当に大切な事」は話さないのを寂しく思っている様だが・・・これは男と女の思考の食い違いだろうな。
ホランドからすれば、むしろ「本当に大切な事」だから――責任や重圧を負わせたくないから、タルホに話さないのだろう。
改めて、ゲッコーステイトの進む道を考えるホランド
今まではコーラリアンの調査、及びコーラリアンと人類の共生」だった。
しかし、デューイの行動、それに伴う抗体コーラリアンの出現。・・・本当に人類はコーラリアンと共生できるのだろうか?
その問いに、未だ答えられず、「時間をくれ」と言うホランドだった・・・。
嘘の報告までして、リフをする時間をつくるタルホ。
――それは、ただ楽しかったホランドとの日々を思い出す為の、そして、忘れない為の行動だった。
タルホの励ましによって、レントンエウレカをリフに誘う。
「めんどくさくなってない? 私のこと迷惑だと思ってない?」
うわ〜 なんか恋愛モード炸裂って感じだな!
レントン、お前何だか格好良いよ!
一方、エウレカのステータスを観るミーシャ。
どうやら、エウレカコーラリアンとしての数値が上昇している様子
何故!? 最近のエウレカは感情的――人間的になっているのに、数値的にはコーラリアンに近くなっている?
・・・エウレカの「人類へのメッセンジャー」としての役割が、終わろうとしているのかもしれない・・・

タルホに誘われて、リフをするホランド・・・しかし「それ」は、酷い有様だった。
技を決めるどころか、ロクにバランスも取れないホランド・・・チャールズに大腿部を撃たれたのは、致命的だったか。
リフでさえこんな様子では、LFOの方も駄目なんじゃ・・・
ホランドの痛々しい様子に耐えきれなくなり、タルホはホランドを力ずくで抑えつける。
・・・みっともなく泣きじゃくるホランド・・・
――ホランドの「戦う」理由は、デューイの様な大げさなものじゃなかった。
大好きだったリフが、満足に出来なくなったこと。・・・それでもリフが大好きな事。
ただ、大好きなリフが出来るこの星を、・・・こんな自分を愛してくれるタルホと出会えた、そして今も居続けてくれるこの星――世界を守りたかった。
ただそれだけだったのだ・・・
改めて一同を集め、今後のゲッコーステイトの指針について語るホランド
――その薬指には、傍らに居るタルホと同じ指輪がはまっていた。
今まで色んな物を利用し、その為に色んなモノを傷付けてきた。――大好きなリフでさえも。
そして一番利用してきたモノ・・・レントンエウレカに謝るホランド
そして、人類とコーラリアンが共生する為に必要不可欠な人物、ノルブ氏を守る為に首都を強襲する、と。
・・・こうして、「リフ好きが集まった集団」で在るゲッコーステイトは解散し、「世界を守るレジスタンス」と化したのだった。