ノエイン もうひとりの君へ 第7話

また絵柄が違う。冒頭の「前回のシーン」とギャップが大きすぎるよ・・・
今回はラクリマの迫力も出てたから、こっちで統一すれば良いんじゃないの?
さて――今回も余人・否理系をどん無視する内容。
でも・・・理系にはたまらねぇ話。
涼子がハルカに起きたであろう現象を説明するが、どう見ても頭が硬い&悪そうな雪恵には通用しない。
結局、連絡先を教えて去るが・・・涼子って肩書き的には内閣調査室なのね。
たしか法条まりな(EVE burst error)も内閣調査室就きじゃなかったっけ?
あと、トンネル効果と言ってたってことは、涼子はハルカが次元を移動したと分かっているのか?
ハルカにラクリマ時空界のことを語るアイ。
ハルカ達の世界から5年後に、函館を起に―――おそらく「上乃木ハルカ」を起点に―――現代世界で「デコヒーレンス現象」が起きたとのこと。
・・・「デコヒーレンス現象」なんてさっぱり分からないので検索
どうやら量子世界でお互いに干渉されない位置まで分離する事――可能性の波が重なり合わない座標まで離れることらしい。
それが「現代世界」で起きたという事は・・・簡単に言うと、全ての物が「分解」されたという事だろうか。
ハルカから見れば、ラクリマ時空界は「無数の未来の一つ」なだけで、アイから見ればハルカの世界は「無数の過去の一つ」なだけで・・・ただ、知り合いに似た「別人」で、関係も干渉も無い。存在しないかもしれない『存在』。
無数の可能性の「波」。それがこの世の理と言うが・・・「だけど私もアナタも此処に居る」とハルカが断言。
それはもう一つの「この世の理」。
無限の可能性が在ろうとも、「私」という存在・観測者は、此の世界を観ているという、抽象的自我の存在。
カラスを説得しようとするコサギだが・・・「あの世界は俺たちの過去だ」という言葉に動揺する。
――コサギは「私達が移動(観測)したから存在するだけ」と言うが・・・この問題は難しいと思う。
コサギ達を「観測者」とすれば、ハルカ達は観測するまで存在しなかったし、観測を止めたらまた『可能性』に戻るだけだ。
だが、ハルカ達を観測者とすると、「現代世界」は『鳥』が来なくても存在していたし、彼等が観なくなっても存在するのだ。
裏切り、シャングリラ時空界に行こうとしているクイナ。
・・・何を基準にかは知らないが、クイナの過去も未来も――クイナの因果律は呪われているらしい。
しかし、シャングリラ時空界に行けば、それから解き放たれると。
――シャングリラ時空界には因果律さえも存在しないのだろうか? ・・・そういう世界ってノイマン世界でいいんだっけ?
自分の知っているハルカと、「竜のトルク」のハルカを同一視しそうになるアイ。
フクロウにも問い掛けるが・・・フクロウは考えるのを止めたらしい。
あの世界は只の近似値の世界。ハルカも只の似た存在。
・・・考えれば考える程、分からなくなっていく事を解っている様子。・・・いや、考えれば危険な思想に辿り着く事を解っているのかもしれない。
ウロボロスと共に現れる、シャングリラ時空界の手先。――やっぱりドーレム並にデザインが最悪だな。
迎撃する為に竜騎兵達が地上に出るが・・・ほとんど歯が立たない。
対抗出来てるのがフクロウとコサギだけのを見ると、やはり『鳥』達は別格なのだろう。
一方、「竜のトルク」を量子コンピューターに接続しようとするアイ達だが・・・TOP達の発言が「らしい」とか「たぶん」なんですけど・・・。
なんか「竜のトルク」が有っても、自分達が助かるか分からないらしい。
ハルカを捜すユウ。
いつもの様に情緒不安定な状態だが・・・不思議なビジョンを見る。
それはカラスの記憶。カラスから漏れ出すデータ(?)。存在を確立されないが故に、波動となり次元を越え、ユウと繋がったのか。それとも「自分」と出会った事により、自我の境界線があやふやになったのか。
――それ以前に、カラスのデータが漏れたのが先か、ユウがカラスと繋がったのが先か・・・
いずれにせよ、ユウとカラスは同調した。それは事実だ。
ラクリマ時空界のハルカも、今「竜のトルク」のハルカに行われているのと同じ処置を受けた模様。
「竜のトルク」であるハルカだけではなく、「上乃木ハルカ」という存在に、何かしらの力があるのかも。
・・・だが、シャングリラ時空界の干渉を防げてないという事は・・・無駄死にになってしまったのだろう。
自力で拘束を解き、ハルカを助け出すカラスとユウ。
――カラスは選択した。他の全て・・・友達や世界、自分の存在さえ消えてしまっても、「ハルカ」を助ける事を。
・・・もはやカラスにとって、「ハルカ」の居ない世界など価値が無いのだろう。――ハルカの存在は世界よりも重い。「竜のトルク」ではなく、「上乃木ハルカ」という存在が。
地上に降下してしまった敵を倒すべく、巨大化・異形化するフクロウ。
すでに躰がデータとして構成されているから、そのデータを改変することで変身するのだろうけど・・・流石に体力の消耗が激しい様子。
「自分の意識」を持った「自分ではない存在」になるのだから当然だろうな。
・・・つーか、この技ってやりすぎると危険なのでは・・・
カラスとは逆に、世界を――ミホやアイを守る為に戦い続けるフクロウ。
そして・・・ハルカを犠牲にしても『世界』を存続させようとしている。
――いつかカラスとフクロウは対立するな。
カラスを見逃すアイ。
彼女もこれ以上「上乃木ハルカ」を犠牲にしたくはないのだろう・・・
そしてカラスとハルカは「現代世界」に転移するのだった。