灼眼のシャナ 第8話

ついに「贄殿遮那のフレイムヘイズ」は、自らを「シャナ」と名乗る。
それは自己の形成。自らを定義するものだった。
ラミーを守る為に、マージョリーと戦うシャナ。そしてその場には、悠二の姿も。
シャナは以前戦った時とは違い、マージョリーを翻弄、圧倒する。
「何でも出来る」――存在を確立した故に定まるベクトル。そして創造性。
シャナの変化の原因がミステス――悠二であることに気付いたマージョリーは、標的を悠二に変更するが、マージョリーの攻撃は、なんと全て防がれてしまう。
悠二の手には以前拾っていた指輪が。
・・・これって、フリアグネの「火除けの指輪」だったのか。てっきり銃だと思ってたよ。*1
ところで、宝具ってミステス―――或いはトーチ―――が使える物なのだろうか?
やはり宝具も「存在の力」を消費するのだろうか?
もしそうなら、普通のトーチが宝具を使うのは自殺行為だな。「存在の力」が回復する悠二ならではという事か。
悠二に攻撃を防がれた事に、動揺するマージョリー。その隙を付くシャナ。
攻撃を受け、マージョリーのトーガは消滅してしまう。さらに制御していた自在式が崩れ、暴走した自在式は辺り一帯を無差別に攻撃する。
床が破壊され、落下してしまう悠二。悠二を追うシャナ。
何でも出来る――そしてシャナの背中に「炎の翼」が現れる。
空への翼。自由への翼。・・・今のシャナの象徴と言えるだろう。
――マージョリーは奴隷の様な生活を送っていたのかもしれない。
その時のマージョリーの目的は・・・生きる目的は『周り』へ復讐する事だけ。
しかし、その紅世の徒―――『銀』―――は『周り』全てを破壊してしまった。
――生きる目的を失い、憎しみの矛先も無くなってしまった。
その『憎しみ』に対する憎しみ――破壊願望に、「蹂躙の爪牙マルコシアス」が応えた。
それからの彼女は、その破壊願望の矛先を『全て』・・・『世界』へと向けていた。
過去の事を思いだし、我を失い暴走するマージョリー
そして顕現する紅世の王「蹂躙の爪牙」。
マルコシアスを止める為、協力する悠二とシャナ。
シャナを抱きしめる悠二だが・・・それに対して少し恥ずかしそうなシャナに萌え(笑)
マージョリーを殺さず、マルコシアスを止めるだけにとどめたシャナ。
殺す必要は無いと言うが・・・昔のシャナだったら、どうだったのだろうか?
そしてマルコシアスマージョリーを想う心。
気絶しているマージョリーを守る為、ラミー達を脅すマルコシアス
マージョリーに手を出したら許さねぇ! 世界のバランスなんて知ったこっちゃねぇ! お前らを殺して殺して殺して殺しまくってやる!!」
・・・なんだかんだ言っても、すでにマルコシアスにとってマージョリーは、なくてはならない存在なのだろう。そしてマージョリーにとってもマルコシアスは・・・
壊れた物を直す為、自らが集めた「存在の力」を使うラミーこと、「螺旋の風琴」。
大した事ではないといった感じだったが・・・悠二の問いに無言だった事を考えると、かなりの量――かなりの年月分を使ったな。
そして、悠二というトーチの存在。シャナというフレイムヘイズの存在は、「螺旋の風琴」にとって、それ程に興味深い存在だったのだろう。
『銀』を追うな。追っても追いつかない。時が来れば現れるものだ。
そう言われ、目的を――全てをまた失くしたマージョリー
自分は空っぽだと思った。
だけど、眼下には田中栄太と佐藤啓作の姿が。
マージョリーに関係無い、もう出会う事は無いと言われた二人。
だがマージョリーの意思に逆らい、マージョリーを心配して二人はやって来た。
・・・何もかも失くしたと思っていた。
だけど自分の居場所は――帰る場所はまだ在った。
その事に気付き、マージョリーは涙するのだった・・・

*1:指輪が銃に変形するのかと思ってた