交響詩篇エウレカセブン 第31話

軌道エレベーターに乗り、「星」へと降りてくる三賢人の一人。
・・・どうも、自分達の体制のせいで社会が腐り始めている事を分かっている様子。
ただ、分かっているけど、どうにも出来ないのが現状か・・・普通の人にとっては。
ところで、この星に軌道エレベーターなんてあったんだね。
もしかすると、移民用の宇宙船とかも残っているのか?
賢人の前に姿を見せるデューイとアゲハ隊。――アゲハ隊のメンバーは、なんと全て子供。
しかしその知能の高さ、そして冷徹な性格・・・まるでデューイのクローンの様だった。
産めよ増やせよ
ただ存続する為に広げ続けた人類の生存圏。その範囲は広すぎて、もはや移民船に戻る事など不可能。
そして星の先住民―――或いは「星」そのもの―――であるスカブ・コーラル。
デューイ曰く、近々人類に対する為の「抗体」と呼ぶべきモノが現れるだろう、と。
そして――その前に、殺られる前に殺ると。
初々しい感じで、仲睦まじいエウレカレントン
しかし、エウレカは幸せを感じれば感じる程、罪悪感に苛まれる。
人を物の様に「破壊」してきた事・・・子供達の親を無慈悲に殺した事を。
そして、エウレカの為にレントンが人を殺してきた事。・・・レントンは、エウレカの為―――個人的な理由・欲望で―――人を殺してきた事。
幸せになりたいのに、過去に呪われ、幸せになることに罪悪感を感じている・・・
奇人な天才科学者グレッグ・イーガン。というか境界線に居る様な人(笑)
いつもは冷静なジョブスが、グレッグ・イーガンについて熱く語る。どうやら熱狂的なファンらしい。
そしてグレッグはミーシャの元夫と発覚!
別れた原因は「意見の食い違い」の様子。言い争ったのは――「スカブ・コーラルは知的生命体か?」
グレッグは、エウレカはスカブ・コーラルから人類へのメッセンジャーではないかと推論する。
メッセージの内容は――「白紙」。白紙である事がメッセージ。
その紙に書かれたのは、人を冷淡に殺す「憎しみ」か? それともレントンと出会った事で発芽した「愛情」か?
また、この星に2種の知的生命体は生きていけるのかと疑問を提唱。
・・・コーラリアンと人類は共存出来るのか? それとも・・・人類はコーラリアンに勝てるのか?
もしかすると殲滅戦―――世界が終わるまで戦う事になるかもと警告する。
そして、新たなニルヴァーシュは「飛び立ちたいのでは?」と提案する。
ニルヴァーシュが飛び立ちたいと考えるという事は、エウレカも「飛び立ちたい」と思っている事だと言う。
・・・飛び立ちたい理由は何だろうか? 純粋に空を望んでいるのか、空の方が有利なのか――人類と戦うには。
それとも・・・人類が居るこんな星から抜け出したいのか・・・
子供達・・・アゲハ隊の指揮によって、大地=スカブ・コーラルに向かって、爆弾が投下される。
その瞬間、異常をきたすアネモネエウレカ
「――来る」
出現するコーラリアン
しかし今までと違い、コーラリアンの周囲には形容出来ない生物(?)が漂っている。
コレを形容するならば、デューイの言った通り「抗体」。或いは「蟲師」で言うところの「蟲」に近い。
生物の原型。初めの生物。生物と非生物の中間。
「抗体」達は、近くの街=フェレス・シティを襲い、無関係の人々を次々と殺していく。
・・・スカブ・コーラルによって、「人間」という種が「敵」と認知されたのだろう。
「一部の人間」なんかではなく、全ての人間が・・・
異常な状態のアネモネを見て嘲笑し合うアゲハ隊。
デューイに打開策を求めるドミニクだが・・・薬で何とかしろと言われるのみ。
――もはや、デューイにとってアネモネは用無しなのだろう。・・・用があるとしても、レーダー代わりか・・・
そんなデューイの態度と、アゲハ隊を見てドミニクは何を思ったのだろうか・・・?
・・・ドミニクは愛する者の為に、自らの道を進もうとするのか?
蹂躙される街を、ただ眺めるしかないホランド達。
一刻も早く、デューイを止める為にニルヴァーシュの改装を急ぐ決断をするが・・・街の人を助けないのかと反論するギジェット
それに対しタルホはただ、「私達には、出来る事と出来ない事がある。嫌だけど・・・選択しなきゃならないんだ」と述べるだけだった。
・・・そう、今街に行っても、「抗体」達だけを殲滅するのは不可能。
ましてや、近くにいるコーラリアンが近づけば、それだけで全てがやられてしまう。
・・・今の彼等に、街の人々を助ける事など出来ない・・・