灼眼のシャナ 第7話

異常な程、紅世の徒を憎むマージョリーと、紅世の徒に対し、全く私情を持たないシャナ。
二人が分かり合う事はないんだろうな・・・
マルコシアスが思ったより良い奴。ただの戦闘狂だと思っていたのに・・・
ただ、マルコシアスが良い奴で、マージョリーの事を心配しているのなら、問題が一つ。
マージョリーは全ての紅世の徒を憎んでいる。マルコシアスとは、ただ利害が一致し、利用しあっていただけでは?
だから、マージョリーの滅ぼす対象にはなっていなかった・・・はず。
しかし・・・マージョリーマルコシアスが、本当は互いの事を理解し合っていて、良きパートナーならば、「戦闘狂のマージョリー」という存在に歪みが生じるのでは?
それとも、フレイムヘイズと契約した紅世の王は対象外なのか?
・・・いや、無害である屍拾いラミーを狙っている時点で、それは有り得ないと思う。
今のところ、悠二の母親「坂井千草」の寛容ぶりが納得いかない。
そもそも根拠も無し寛容な人物なんて、ただの無能・白知だと思う。
もしくは、その事柄に興味が無い=どうでもいいと思っている だと思う。
後々、理由が判明するなら納得出来るけど・・・せめて伏線が欲しいよな。
シャナが「力が湧いてくる」と言ってるけど、恋心云々言ったらそれで終わりだから、ここで一考。
恋心――好きという事は、前のシャナの様に凡庸とした『存在』では起こりえない。
感情を持ち、それを受け止めるという事は、感情を持つ「私」という存在を認める事。自我が確立されるという事。
凡庸とした状態より、自我=自己を持った者の方が「存在の力」が大きいであろう事は言うまでも無い。
だから、今のシャナは前より強くなったのだろう。

「殺し」と「気配」

んで、シャナが言う「殺し」って何よ?
たぶん殺意、或いは行動を起こそうとする気配の事なんだろうけど・・・そう言えば良いんじゃないの?
――ところで、『気配』なんてものは存在するのだろうか?
答えは、細かく定義すると不明。大ざっぱに定義すると在る。
なんでも、人は上半身を見られていると、それに気付くというデータがある。
盲目の人などは、よく見えていないはずの障害物の『気配』を感じるという。
また、電車等で「ある程度の間隔」を空けて座る人をよく見る。
自分達も座る時は間隔を空けて座り、「ある一定の範囲」に入ってくると、その『気配』に気付く。
盲目の人や、椅子に関して言えば、その『気配』の正体は「空気の流れ」であったり、「臭い」だったりする。
つまり、『気配』の正体とは「無意識に五感で感じている異変」と言える。
「見られている事に気付く」というのも、「自分を見ている人」を、他の人(仮にBとする)が見ている。Bの視線の先や瞳や首の動きから、Bは「自分の後ろの何か」を見ていると推測される=気配を感じる という事だと思われる。
下半身を見てれば気付かれない。というのは、単にその方が他人の注目を集めないし、視線の先が特定しにくいということだろう。
つまり、シャナが言う「殺し」――「気配」とは、攻撃の前兆・・・眼の動きや筋肉の収縮、重心の移動の事だと思われる。
確かに無意識で捉えるものだから、理屈では伝えられないだろうな。というか、その動きを理解してたら、それは気配じゃなくて「確信」だろうし。