交響詩篇エウレカセブン 第23話

ホランドだけは分かっていた! レントンが寂しさなどの一時的な感傷ではなく、「人を殺した」という罪から逃げたという事をっ!!
やっぱりホランド良いよっ リーダー格好良い!
初めはエウレカの恋を否定したり(エウレカの父親代わりだからかな)、エウレカレントンが出て行った事を言えなくて、嘘を付いたりと駄目っぷりが目に付いたけど、重要な事は本気で考えていたんだね。
ホランド株急上昇!
レントンに優しいレイ&チャールズ夫妻。
・・・本当に優しいの? レントンの素性に気付いていて、それでそういう態度をとっているだけかも。
でも、子を想う親の様な二人の姿を見ると、本当であって欲しいと思うな。
さながら、ホランドは『兄』で二人は『親』ってところか。
―――あと、被害妄想であって欲しいけど、なんかレントンは「お客さん」扱いされてる気がする・・・
月光号で言いたい放題言われてたのは、それが良くも悪くも『家族』ってことなんじゃないの? レントンも気なんてつかわないで反抗すれば良かったんじゃないの? エウレカに関してでなければ「家庭内暴力」も無いし、誰も「出てけっ」なんて言わないんだし。
ついに自分の気持ちに気付くエウレカ
これで「真っ白な本」でなくなるといいんだけど・・・それにはレントンが必要か。
ビームスが受けた依頼は、余命わずかなヴォダラクの少女を聖地*1へ送り届ける事。
しかしその街は、ヴォダラクの過激派と思われる過激派がテロを起こしており、反ヴォダラク感情が高まっていた。
生命維持装置さえあれば助かる(ハッキリと言われてなかったけど、本当に助かるの? 死なないだけじゃないの?)と知り、少女を無断で運び出すレントン
―――どうもレントンは『死』に関して過敏になりすぎてるな。まぁ、あんな事があった後に「なるな」という方が無理だろうけど。
街に出たレントンが経験したのは人々のヴォダラクへの憎しみ。そして罵声と暴力。彼女はヴォダラクで在っても、テロ行為を起こしたわけではないのに・・・
そして、それを止めるレントンに吐きかけられる『被害者』のセリフ「返してよ。私の大事なあの人を返してよっ」
これはレントンにとっては、最も聞きたくない事だろうな。大事なあの人―――恋人か夫のことだとすぐ分かる言葉。レントンの脳裏には、あの時の絵・・・結婚指輪をはめた「腕」が浮かんだだろうな。
殺された人の身内―――「被害者」の憎しみや哀しみ、喪失感をまざまざと見せられるレントン。「連続殺人者」のレントンにとっては耐え難いものだろう。
しかし、彼等の行動は間違っている。
感情の赴くまま、暴力や破壊行動をする様は自分達を「被害者」たらしめた「加害者」の行動と同じだというのに。
彼等は「被害者」という免罪符でも手に入れた気分なんだろうな。胸くそが悪いっ!
結局、他の病院では断られ*2、それどころかヴォダラクに対し憎しみを持った人達に狙われる始末。
追いつめられ、絶体絶命のピンチに駆けつけたのはやっぱりレイとチャールズだった。
しかしチャールズがLFOに乗っていた為に州軍まで来てしまう。
取り調べを受けるチャールズだが・・・どうやら前回、デューイの話に乗った模様。あのデューイの仲間になるとは・・・ホランドとの間に一体何が・・・?
一方レントンの方は・・・女の子が死んだ事を告げられる。
所詮、自分の行動は自己満足だった事に後悔するレントン
だけど・・・それはあの両親も同じじゃないのかな?
チャールズが言っていた通り、本当にあの子がそれを望んでいたかどうかは、また別なのだ。
娘も信者だから、聖地に行く事を望んではいたと思うが・・・「死を目前にした」今は本当にそう思っているのだろうか? 「聖地に行く事を望んでいる」というのは両親の思い込み、自己満足という可能性もある。娘は本当は何が何でも生きたいと思っているかもしれない。
だからレントンも両親も、所詮は思い込みで行動している事に違いは無い。
自分のオナニズムによって、女の子の死期を早めた事を悔やむレントン
そして、そういう行動は今回だけじゃなく、今までも沢山あった事を思い知る。
実際、小さな例ではエウレカホランドに対してそうだったし、大きな例だと農園の叔父さんとかが被害を被っている。
でも、知ったからには悩んで、成長するだろうな。
エウレカが退院(?)。
レントンが居なくなった事を言わずに済むように、結局レントンを連れ戻す方法を検討するゲッコーステイトのみんな。
しかし皆の「家出少年を戻らせる方法」的な話にホランドが激昂する! 「あいつは寂しさや、気まぐれごまかす為に出てったんじゃねぇ!」と。
繰り返しになるけど、ホランドレントンの気持ちを分かってたんだな。かまってもらえなくて寂しいとか、反抗期なんかじゃなくて、「人殺し」という罪から逃げたのだと。
だからホランドエウレカに言えなかったのだろう。・・・もしかするとレントンは帰ってこないのかもしれない・・・。月光号に帰る事―――それは、これからも人を殺し続ける事を意味するのだから。
エウレカレントンが出て行った事を告げるホランド
自分が原因かと詰め寄るエウレカホランドはそれに対し何も答えられない・・・。エウレカは・・・レントンの気持ちを考えずに真実を告げてしまったのだから・・・
「わたし」を認識し始めたエウレカ
「あなた」を考えるようになったレントン
『世界』を知り始めた二人。

*1:シウダデス・デル・シエロ?

*2:当初の病院では「やむを得ず」と言っていたけど、社交辞令かも・・・