二十面相の娘 第6話

なんというか・・・ゴメンナサイ。
ボンズフラグが立ったとは思ったけど、まさかこんなにもデカイのが来るとは・・・ 前回のサーカス程度じゃ全然足りないよ。
・・・朝比奈浩子なみの衝撃だったな。

『三賢者の時計』は、展覧会後に売り払う事が議会で決まっていました。
今回の依頼は、貴重な文化遺産を保存したいという市長から受けてた様子。
やっぱり二十面相は、そういう仕事だけを選んでいるのか。

どうやら、二十面相は戦時中に国家機密に関わっており、それはどうやらオカルトめいたモノだったらしい。
その時、世界に絶望し――そんな世界を変える為、そして未だに闇で蠢いているモノを葬る為に、二十面相は活動している模様。
・・・珍しく、二十面相は冷静さを失っていたのかもしれない。
眉一つ動かさず、『虎』に発砲。そしてチコと気付かず人影に警戒する有様
――『虎』がしでかした事を考えれば、表には出さなくとも、怒り狂っていたのかもしれないな。

・・・チコは、何もかも失ってしまいました・・・
ハンスも船長もムタも・・・チコの「家族」達は呆気なく死んでしまいました。
偽りだったけど・・・友達のアンジーも死んでしまいました。――もしかすると、見殺しにしたのかもしれません。
そして二十面相・・・おじさんさえも、目の前で炎に包まれてしまいました。
一瞬にして、チコの「世界」は閉ざされ、誰もいなくなってしまった・・・
二十面相は、最後に何を言おうとしていたのだろう。