DARKER THAN BLACK 黒の契約者 第8話

そーだよな。
ボンズがマオの事と【自我についての問題】を、放っておくわけが無いよな。

あ〜 そうか。一般人は『契約者』の存在を知らないんだった。
政府が隠蔽しているとか、そんな事を篠田千晶の時に言ってたな。
そうなると、多数の「事件」が「事故」として隠蔽されてるんじゃないか?
『契約者』のことを知らない普通の刑事達には、推理なんて不可能だし。

亜璃紗は恐い女だな。
死んだ主人は異常な「匂いフェチ」だった。
「肉体」なら、年齢的にも亜璃紗が負けるはずないが・・・臭いは別。
老人臭とかもあるはずなのに、前妻は香水を付けていなかった
つまり弓月にとって亜璃紗は臭かったという事だ。
彼女の言う通り、「匂い=人」だった弓月はどちらを愛していたのやら・・・
自分には一生手に入れられないモノを持っていた前妻が死んだ。
そして弓月が愛した「モノ」が、汚濁に満ちた臭いへと変わっていく。・・・それに喜びを感じるとはね・・・

マオと同系統の『契約者』カプール
前回「元の肉体は失っていない」と予想したけど、逆だったのか。
むしろ、失ってしまって、苦しんでいる最中だったとは。
彼が嗅いでいた汚れた靴下。――それは「対価」なんかじゃなかった
その匂いは彼が「彼」であった頃の証。最期に残された「自分」。
カプールが靴下を嗅いでいたのが、「自分」を忘れない為だったとは・・・
彼はマオと同じく、「対価」はすでに支払っていた。
「他者の肉体に存在する事」 それ自体が「対価」=精神的呪縛だったのだろう。

マオは時々ネットワークから「自分」を受信しないと、猫の意識が勝ってしまうらしい。
やっぱり「自分」がだんだんと無くなっていくんだろう。
そして夢も見るそうだが・・・猫にとっての記憶整理なんて大した事もないし、何よりそれは純粋な「マオ」の記憶ではない。
猫になってしまった時から、彼は「夢」を失ってしまったのだろう。

結局、久良沢凱の推理は妄想で、空回りしてるだけでした。(笑)
・・・今回は途中で糸を巻き込んで、メチャクチャにしてたけどね。
自分が死の瀬戸際に居たなんて気付かなかっただろうし、これからも知らないままなんだろうなぁ。