天保異聞 妖奇士 説八

妖奇士を見ている人は、可愛いSDキャラなんて求めてないと思う。
そういう「キャラ萌え」の人もいるだろうけど、それを主軸に求めている人は少ないんじゃないかな?

今回の妖夷は『狐』。
・・・ようやく「日本らしい妖怪」が出てきた。
今までは本当に『異次元生物』みたいなのや、ケツァルコアトルなんて日本ではマイナーな神様だったもんな〜
まぁそういうところが好きなんだけど(笑)
それに今回の『狐』だって、実際はどうか怪しいな・・・
舞いたいのに、場所が無い。
自分を肯定してくれる居場所が無い。
――だから宰蔵は、それが許される奇士になったのだろう。

宰蔵は天宇受賣命(アメノウズメ)縁の者だけあって、本当は『舞』が好きらしい。
だけど歌舞伎や『能』に女人は御法度=女は舞台に上がってはいけないとの事。
父親は「息子」を望んでいた。『宰蔵』という名は針――罪を表している。
自分が名付けられた理由がそうだと思い込んでいるが・・・はたして、宰蔵の「罪」は生まれた事だろうか?