ノエイン もうひとりの君へ 第14話

繋がってない電話。何処にも通じていないのに「いつも通じてる物」
ハルカにとって、あの古い電話は此処ではない何処かに繋がっている物の象徴だったのかも。
・・・で、未来から過去への電話は、元からその時空に含まれていた物*1だったの? それとも因果律の逆転(結果→原因)*2が起きたの?

・・・ハルカやばくないか? シチュエーションだけで簡単に並行世界に「跳んでる」ぞ。
トビ達さえも気付かなかったのは、それほど時空が不安定って事か? それとも・・・気付かれない程スムーズに行われたのか?

自分の宇宙の「近似値をとる世界」を巡るハルカ。
しかし多少過去が変わろうとも、所詮は近似値の世界。「現在」までの結果は大して変わらない。
その事を「時の放浪者」に指摘され、さらに過去――明日香と拓也が出会った時空にザッピング*3する。
だが「時の放浪者」の言う通り、どんなに過去を変えても―――様々な並行宇宙を観ても―――「竜のトルク・ハルカ」の過去(歴史)は変わらない。
だけど・・・昔は楽しかった、好き合っていた両親の姿を見て満足するハルカ。
現在や過去がどうであろうと、愛し合った「時」は確かに存在した。それだけでよかったんだ・・・
・・・カラスはユウが嫉妬してると気付いていなかったのか。というか「自分」は「ハルカ」のことが好きだという事も分かっていなかったのか?
その事といい、「いつも殺気を出してる」事といい――カラスは周りが思っている程余裕ではないのかもしれない。

予想以上に時空の乱れが激しい様子。
――現在の雰囲気は、ラクリマ時空界にシャングリラ時空界が侵略してきた時と似ていた。
そして現われる何か
これはシャングリラ時空界の物なのか、「竜のトルク」に関係する物なのか・・・?

最後に「母親」からの電話を受け取るハルカ。
だが続けて聞こえてきたのは自分―――「竜のトルク」ではないハルカ―――の声だった。
何処かの時空に対して電話をしてきた『ハルカ』は「大好きなユウが悲しんでたら、助けて下さい」と願い(忠告?)を託す。
どうやら電話をしてきた世界の『ハルカ』は、大変な状況にある模様。
――きっと、電話を掛けてきたのは、ラクリマ時空界と近似値を取る世界・・・あるいはラクリマそのもののハルカだろう。

*1:時間軸は1本で、過去から未来へ電話をかける事は決定していた

*2:ノイマン世界

*3:関連事項に跳ぶ