ガン×ソード 第26話

始まりのあの日。――エレナが殺された日。
カギ爪の男は、何気なく触れるつもりでヴァンに重傷を負わせ、エレナ達を殺した。
・・・もしかしたら、カギ爪の男は無意識下で人間を憎んでいるのかもしれないな・・・

エネルギーを使い時間を圧縮、歴史を「やり直す」為、エレナも蘇る。
カギ爪の男は「歴史をやり直す」と言ってるが・・・不可能だ。
只でさえ、同じ状況でもやり直したら別の未来―――違う並行世界―――になるのに、そこにカギ爪の男の意思が加えられたら・・・全く違う世界になるだろう。
ヴァンの識るエレナは蘇らないし、「エレナを殺された」事実さえヴァンの記憶から消えてしまう。
ヴァンから「エレナの死」を奪うことになる!
バースデイの強さは別次元だな。
大きさが10倍ぐらいあるし、それでいて攻撃スピードは変わらない。
加えて流体制御まである・・・。

幼いが故に――幼くも多くの経験を積んだからこそ、真実を見付けるウェンディ。
そしてミハエルを止める為に右腕に発砲! ――ウェンディの意思は堅い。
対して撃たれたミハエルは動揺が隠せない。・・・ウェンディをずっと子供扱いして、一人の人間として見ていなかったからな。
同士を侮辱され、怒りに駆られウェンディを殺そうとするミハエル。
だが、カメオに噛まれた事で自分が何をやっているのか気付く。
同士への尊敬。妹への愛情。矛盾するモノにミハエルは板挟みになり、混乱する。
自分は間違っていない。・・・だが手段は間違っていたのかもしれない。
自分を納得させる為に出た結論。
これからは自分の道を歩いていくのだろう・・・歩いていくと思ったのにっ!

もう皆は気付いている。
「普通の暮らし」の中にこそ、存在意義は在り、幸せがあるのだと。

改造手術の痕が疼き、苦しみ始めるヴァン。
・・・もしかして時間切れか!?
過去の記憶―――走馬燈―――を見始めるヴァン。
やがて旅の始まり、ウェンディと「お嫁さん」について話したところに辿り着く。
・・・そしてヴァンの根元。幸せな幸せな、花嫁姿のエレナ。
だがもう、本当に愛した人、エレナは居ない。
どうして居ない!? 何故死んでしまったんだ!?!?
それは――!!!
力、想い、感情。全てを越えるヴァン!
元からオリジナルセブンとしての素質があり、改造無しでもダンを動かせたであろうヴァン。
その素質に、アースの科学力が+された今のヴァンは、すでにオリジナルセブン」としての枠組みから大きく逸脱した存在と化している!!

ヴァンの戦いによって、失敗する計画!
だがカギ爪の男も予定時間になっても死なない!
そして再稼働される計画!

理論を無視し、どんな障害が在ろうとも、その意思を貫こうとする馬鹿
陽陰であるカギ爪の男と陰陽であるヴァン。
真逆な故に2人は似た存在だったのか・・・。

仲間達と合流するヴァン。
だが・・・その目に彼等は映らない。在るのはバースデイ――カギ爪の男のみ!
・・・結局、ヴァンのこの状態は、ヴァンの戦いの根元は、世界とか仲間ではなく、エレナを殺された恨み、カギ爪の男に対する憎しみだけだったのだ。
それは昔も今も変わらない真実。

バースデイを破壊し、中に乗り込むヴァン。
――カギ爪の男がまだ生きている事を確認し・・・斬り殺す。
ここに一人の男の復讐は終わった・・・

計画が失敗した今、生きる理由が無いというファサリナ
だがそんなファサリナを助ける為に現われるミハエル。
――生きる理由なら此処に在る。
しかし、そんな二人は瓦礫に潰されあっけなく死んでしまう。
カルメンが羨ましがったのは・・・生きる理由を認識し、そして辛い現実を見ることなく「終わった」からだろう・・・

復讐を遂げたヴァン。
・・・もう何も無い。それどころか、ヴァン自身の時間もどれぐらいなのか・・・
皆に何も言わず去るヴァン。何人かはそうだろうと予想していたらしいが・・・プリシラには寝耳に水だった模様。

そしてウェンディが見守る中、ダンは宇宙へと去った。

――ラストシーンについては、あえて何も言わない。
ただ・・・ほのぼのとしたハッピーエンドで本当に良かった(T_T)
それと・・・あの時の写真をプレートにしていたって事は、ヴァンにとっても大切な物になってたんだなぁ・・・
あとは、カメオでかくなりすぎw&銀河万丈のナレーションはこう繋がるのか〜