舞-乙HiME 第12話

とりあえず・・・シズルさん本当の事言ってあげろよ!
「それも一つの愛の形」じゃないから! ちゃんと「晶は女」だって教えてやればいいのに・・・

東の国、ジパングからやってきた王子は尾久崎晶
だが、王子の名前は鴇羽巧海頭忠頼=鴇羽巧海なので、偽物決定。
シズルさんは晶が女だと一瞬で見抜き、それで偽物と分かった様だが・・・さすが本物!

マシロは巧海と知らず、巧海はマシロと知らず、楽しい時を過ごす二人だが・・・巧海の的確な女王批判に、マシロは怒ってしまう。
――貧民街の存在も知らず、その存在理由すら分からないマシロ。
傀儡故の寂しさ。それは大きな苦痛だっただろう。
だが、結局わがままがそのまま通り、本気でマシロを心配してくれる人々が居る。・・・その幸せにマシロは気付いていない。そして、自分の愚行により、不幸な人々が増えてる事にも気付いていない。
道化としての自分の存在。それはマシロも分かっているが・・・それでも女王として選ばれたのなら、「女王」としての務めを果たさなければならなかった。
分かっていても、抗わなかったのなら――流されるままだったのなら、マシロも「同罪」で、その境遇を利用していたと言える。

巧海のもう一つの目的。それは姉である「炎綬の紅玉」――鴇羽舞衣が何を見て、何を思ったのか知る事だった。
乙HiMEの存在による抑止力。だが裏を返せば、乙HiMEは絶大な「力」を持っている事になる。
その為に、厳選な選択を行っているらしいが・・・選ばれた乙HiMEは、選ばれた少女は重大な責任を持つ事になる。
わずか数十名の少女が、世界を揺り動かす責任を負わされる。・・・それがこの世界のシステム。
「炎綬の紅玉」は、そんなシステムの犠牲になった1人なのだろうか。