みえるひと 第十二譚

コミックが出たら書くとか言っていたけど、我慢出来なくなったから書きます(笑)
陰魄ハセ襲来。
その力は圧倒的で、性格は非情。
昔の夢を見る明神。
目隠しをして生きていた子供時代
両親が死んで親戚中をたらい回しにされ、それを話の種にする心ない人々。
だが彼にとっては、そんなことよりももっと重大な問題があった。
・・・幽霊―――人には見えない化け物―――が見えること。
どんなに神様に祈っても、どれだけ望んでも、それらは存在し続けた。
エージの傷口から漏れる霊気―――エネルギーを吸収するハセ。
放っておいても、空気中に霧散していく霊気を喰ったってかまわないというが・・・それは自ら人を切り刻み、溢れ出る血を舐める行為に等しい。
ハセを見て逆上する明神。そして「明神」の事を知っているハセ。
どうやら深い因縁があるようだ。「明神」を名乗るとは? 案内屋が「明神」という名前を引き継ぐという事か?
ハセにまったく攻撃が当たらない明神。
そんな明神の攻撃をわざと受け、「撃てば?」と挑発する。
そしてハセが唱え始めたのは・・・っ!
衝突する剄櫻と魄櫻!
・・・競り負けたのは明神の方だった・・・っ!
剄や魄、どちらにしろ「自身が持つエネルギー」をぶつける技。故にアプローチの方法は同じ。
その力を決めるのは、自身のエネルギーと、その技術コントロール
つまり、ハセの方が明神より技術が上。・・・何故なら、ハセは明神の師匠・・・先代の明神の魂を喰ったのだから・・・