世直し順庵!人情剣

新聞欄には「新しい時代劇」と書いてあったけど、要は必殺シリーズです。

第1話

人物紹介って感じで終わり。殺しもあっさりしたものだった。
・・・まぁ1話目だしな・・・

第2話

ちょっとサイコパス入った奴が登場。
・・・コイツを殺せば良かったのに、この男は殺されて、実は黒幕が居ましたという話。
正直、「この怒りはどこに向ければいいの?」って感じで肩すかしされました。
でも、早坂法眼の「殺し」は結構良かった。

第3話

おきくはもっと苦しむべきだと思う。
勘違いで、赤の他人に死ぬかもしれない重傷を負わせたのだから。
この話も、悪人の後ろには黒幕が居ました。という話なんだけど、今回は黒幕が良かった。
最後の、黒幕の同心と順庵が話すシーン。
たぶん5分ぐらいだったと思うけど、たったそれだけの時間で「こいつだけは許せない。生かしてはおけない!」と思えた。
そして、視聴者の心を代弁する様な順庵の態度。さすがは藤田まことこと、中村主水

総評

とりあえず、段々と良くなってるので、今後に期待。
ただ、順庵の『殺し』が駄目。
「針を投げる」=自分の力が直接相手に向かない。→怒りが相手にぶつからない
といった感じで、「殺してやるっ!」という殺意が上手く表現されない。まさに怒りの感情を放り投げた感じになってしまっている。
今までの必殺シリーズを見ても、人気があったキャラは「直接手を下す」系のキャラだ。
順庵も「投げる」ではなく、「刺す」で殺して欲しいものだ。
―――予告を見ると、4話ではそのように殺す様なので楽しみだ。
ただ、ここで一つ問題が出てくる。
「針で延髄を刺し、殺す」このやり方だと「かんざしの秀」とかぶってしまうのだ。
これを回避するには―――やはり、順庵が医者だという事を利用するべきだろう。
それは毒薬を使うこと。
これならば延髄を刺すという『殺し』だけでなく、傷を負わすだけでもいいし、毒で苦しめて、苦しめて殺すといった「仕置き人」の様な味も出せる。
ぜひとも、順庵には毒を使って欲しいものだ。
もう一つ、「仕事人」が順庵だけなので、どうしても「順庵タイプの感情表現」しかないんだよな。
感情表現=『殺し方』なので、もう一・二人、「仕事人」が欲しいところだな。