創聖のアクエリオン 第20話

堕天翅族は、プラーナ牧場に居る事が翅無し(人間)の幸せだと本気で思っている様だな。
本当に幸せだったら、バロンもあんな態度に出ないだろうがっ!
不動GENが言うには、堕天翅族は人間に感情や知性があるとは思っていないらしい。あるとしても、ひどく低級なものと思っているんだろうな。
・・・けど、人間もその事についてはとやかく言えないな。
人間だって、豚や牛に高度な知性があるとは思ってないし、飼われていた方が幸せだろうと考える人は居るし、そこまで断定はしなくとも「幸せかもしれない」とは、ほとんどの人間が思っているだろう。
だから『反抗する資格』はあっても、とやかく言える『権利』なんて持ってないだろうな。
ケルビム兵を使い、虐殺を行う双翅。
感覚的には兎を狩るというより、野菜を採る感覚に近いだろう。だから収穫せずに殺しても、「もったいない」とは思っても、「非道い」とは思わない。
敵が子供という事を知って、動揺するシルヴィア達。
しかしアポロだけは「人間は刈り取る物だと分かっている」と言う。
アポロの意見が正しいと思うが・・・私情が入りすぎて、仲間には伝わりにくいな。
子供だから可哀相というが、堕天翅族に捕えられた子供は可哀相ではないのか? 双翅に殺された子供達は可哀相ではないのか?
・・・例え子供の姿をとっていても、その精神構造が違いすぎる・・・
今回の新兵器「ヘクサグラム型高次元量子結界システム」によって、双翅を捕える様命令する副司令。
まだ精神が未熟な子供ゆえ、説得の可能性を信じて捕獲に成功するアポロ達。
しかし結界システムを作ったのは『軍』だった・・・
司令の表情を見ると、この後の展開も予想していそうだが・・・止める気はなかったのか? それとも不動GENでも止められないのか。
堕天翅族が人間を『家畜』としか見ていないのと同じように、堕天翅を殲滅すべき『敵』としか見ていない軍。
嫌な予感は当たり、双翅は検体として扱われ殺されてしまう。*1その叫びや恐怖を聞いてしまったシリウスとシルヴィア。そしてアポロ。
彼等の行動は間違っていたのだろうか・・・
双翅が死んだ事を知り、悲しみに暮れる堕天翅達。
彼等にとっては、狩りの獲物が予想以上に暴れて、仲間が殺されてしまった様なものだろう。
こういう場合、人間がとる行動は一つ。一片の慈悲も無い、復讐という名の虐殺。
怒りに燃える頭翅。
次回は激戦か?

*1:現状では唯一のサンプルを殺してしまうのもどうかと思うけど。軍が思ったよりも、そういう事に弱かったのかもしれないが・・・