極上生徒会 第12話

副会長の金城奈々穂は、昔は奏のことを憎んでいた。
なぜなら、奏は己の存在を否定する存在だからだ。奏のせいで、自分には自由は無いと思い込んでいた。
しかし初めて奏に会って、初めの命令は「自由になって下さい」だった・・・
奏から見れば、奈々穂は自分を監視し、自由を奪う存在の一人だった。
そして自由になれない自分への代償行為として、奈々穂を自由にしたのだろう。
自由を謳歌していた奈々穂。
しかしある日、ずぶ濡れの子犬を見て思い出す。あの時の奏の目は未来を諦めた者の・・・かつての自分と同じ、絶望しきった目だったと。
気になって神宮司の家に行くと、家から逃げ出す奏に遭遇する。
そしてお互い話し合い。奏に与えられた自由な意志で、奏と共に居る事を望む奈々穂。
そして奏の夢は学校に通う事だった。
そして宮神学園は創られた。
宮司家には「能力」があるらしいけど、どうやら超能力とかの、ある意味本当の「能力」らしい。
もしかして学校に通いたがった奏が、結局学校を創る事になったのは、神宮司が外部の者とあまり接触しない様にではないだろうか?