エヴァンゲリヲン新劇場版:破

多すぎて口語訳は出来ないのでリポート形式(?)で。あと予想というか妄想多数。

エヴァが辿り着こうとしているのは「sixth」

物語の節々で語られてる「sixth」。これは「第6世代」を指しているのだろう。
有名なものでは「ネウロ」でも使われていたけど、「クロノスヘイズ」の方が正にそのまま。
つまり、1stインパクト=アウストラロピテクスの誕生。
猿が謎の進化*1を遂げ二足歩行になり類人猿となった事が1stインパクトなのだ。*2

――最近の研究では道具を使う事は大したことではないらしい
現に道具を使う猿は数多く存在する。
立ち上がった故に手が空いて道具を使えるようになり、頭部が上に来た事で脳の進化(肥大)が活性化した。
その後、ネアンデルタール人等の「第二〜四世代」を経て*3現在の人類=「第五世代」に至る。
そしてEVAと人が融合する事により、第六世代が生まれようとしている。

・「sixth」とは何か?

人類の資質

これは言うまでもなく「知性」。

EVAの資質

EVAの特性――本質は本能=「野生」である。
これは拘束を全て解いた2号機が「ビーストモード」と呼ばれている事、そして四足歩行をしている事からも明らかである。

「sixth」の資質

赤城リツコが「相補性」を語っていた事から、「sixth」は理性と本能という矛盾した2つを保有した存在と予想できる。
例えるなら――熱い物に触ると考えるより早く(本能により)手を引く。
しかし、手を引いた先にもっと熱い物がある場合はどうだろう?
そんな状況であっても、人間はその行動を抑える事が出来ないため、更に酷い火傷を負ってしまうだろう。
これを回避するには、考えるより早く、手を引く先を「考え」る事が必要となる
つまり、それを出来るのが「sixth」である。
「ビーストモード」を「知性」で制御してた真希波・マリ・イラストリアスは、「sixth」に至る途中にあると言えるだろう。
――もしくはそのために作り出された存在か。
気になるのは、マリの名字が 真希波→マキナ と付けられている事。完全な「機械仕掛け」とは考えにくいので、サイボーグな気がする。・・・もしかすると生体部品を使ったロボットという可能性もあるけどね。

また、使徒でありながら「知性」を得た渚カヲルも至ろうとした結果なのだろう。
しかし原因は分からないが「第六世代」では無い事は明らか。
知性を持たせすぎて失敗したのか・・・或いは本人がその資質を放棄しているのではないだろうか?
ただ、後述から考えて「5.5世代」ぐらいにはなっているのは間違いない。

リビルドという意味

GAINAXは当初からリメイクではなくリビルドと言っていたが、当然、この言葉には色々な意味が含まれている。

  1. 昔のセル画等を元にしているが、構図や演出が変わっている(新しく作られている)。
  2. TV版と同じキャラクターが出ており、似た流れを持つが全く新しい話になっている。
  3. これは「破」の情報をチラッと聞いた時から分かっていた事だけど・・・そもそも、今居る世界が映画版の後に再構築された世界である。
    つまり「THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」から分岐したパラレルワールドという事。
  4. 最後は、色々考えている内に気付いた事だけど・・・これってTVでやってたエヴァンゲリオンとは違う題材になってるよね。


TV版は個人と他人を分かつ人の心をテーマにしてるけど、新劇場版は自らの意志で未来を掴み取る事(?)がテーマになってる。
ぶっちゃけ、ラーゼフォンのオマージュになってるよねっ!
根本が違うのだから「作り直し」とは言わないね。

*1:ミッシングリング

*2:・・・違う言い方をするとMPLS

*3:正確にはちょっと分類が違うらしい。パラントロプス属とか