シムーン 第2話

アーエルが戦う―――シムーンに乗る―――理由は、『泉』に行きたくないから。
要は、「男」か「女」に決められたくないから・・・自分の未来を狭めたくないから。
「大人」に成りたくないから。という利己的なものかと思ってたんだけど・・・

でも、何だかんだ言ってアーエルが一番「戦争」という意識を持ってるな。
カイム達は「そう決められていたから」とか曖昧なものだし、パライエッタに至っては、未だに「シムーン・シヴュラは巫女」「シムーンは祭器」という認識を持っている。
――もはや「シムーン・シヴュラは戦士」で「シムーンは戦闘機」なのに。
これだから宗教色が強い国は・・・。
『泉』へ入るエリー。
・・・って、間違いなく遺伝子弄られてるだろっ!!
しかも、結局「男」に決まって号泣したという事は、本心では「女」になりたかったんじゃないのか!?
『泉』で性別を「決める」、という事になってるけど・・・実際はテンプスパティウム に「決められて」いて、選択権など無いのでは?

テンプスパティウム」と呼ばれる「何か」が、この世界(国)を管理していて、人口の男女の比率を調整する為に人々を改造している気が・・・。
男に決まっても、女に決まっても、「心当たり」はあるだろうから、適当な理由はつけれるだろうし。
セリフからすると、アーエルはその事に気付いていそうだけど・・・さすがにそれは妄想か。