ガン×ソード 第24話

ワンオーワン多すぎっ!
デスアーミーを彷彿させるな。
バースディの頭部に在る「祝福の鐘」
・・・ヴァンがガドヴェドから渡されたパズルに酷似しているが・・・何か関わりが?
本拠地の島って、見事な十字型だと思っていたけど・・・テラフォーミングベースだったのか!
人工島だったんだね。それなら納得。
確かに、テラフォーミングされた惑星ならば、その名残が在るはずだもんな。・・・周囲の恒星とかも弄っていなければ。
シノはカギ爪の男に協力する事を拒んだ為に、殺されたらしい。
人類の夢の為に、夢の為に戦っているというファサリナ
・・・ならばレイやヴァンはどうなんだ?
愛する女性と共に生きたかった。一緒に居たかった。ただそれだけの夢。
――それをカギ爪の男は壊したっ!
夢を奪ったのは誰だ? 「復讐」という選択以外を潰したのは誰だ?
夢を邪魔したのは誰なんだよっ! おいっ!
オリジナルセブンの機体ではないのに、彼等に匹敵するヴォルケイン。
何故対等に戦えるのか?
――答えは簡単。「ネオ・オリジナルセブン」のビーム兵器は、ヴォルケインを元に造られているから。
つまりヴォルケインは、「ネオ・オリジナルセブン」のアーキタイプとも呼べる機体なのだ。
ジョシュアもシノが好きだった。だけど、ジョシュアは復讐なんて出来なかった――しなかった。
ジョシュアはシノの「死」を受け入れられたのだ。「死」という事実に耐えられたのだ。
だがレイやヴァンは違った。その存在が大きすぎた。
「彼女」の死を受け入れるなんて出来ない。・・・受け入れたら、もう生きてはいけない。「彼女」無しで生きていける程、心は強くなかった。
・・・だから復讐という道を選んだ。
ファサリナの絶対防衛線を越えて現われる空母!
だが不敵にも「夢が私を殺させない」と断言するカギ爪の男。そしてその声に応える様に現われるサウダーデ・オブ・サンデー!
破壊されるベースとヴォルケイン。だがすでにレイの姿は無く、ヴォルケインを自爆させ、サウダーデの足止めをする。
――シノの形見であるヴォルケインを利用した戦法。・・・レイは始めから、これで最後にするつもりだったのだろう。
ついにカギ爪の男に辿り着く復讐鬼。
だが、その弾丸は悉く外れる! ・・・ここまできたのにっ!
怒りと悲しみに満ちた復讐鬼、レイ。
・・・だけど、本当はレイもそんな人生は望んでいなかった。こんな苦しみに満ちた人生など。
だから・・・今度はこちらが奪ってやるのだ。カギ爪の男から夢を!
カギ爪の男に「夢」か「命」、どちらを取るか迫るレイ。そして放たれる銃弾。
――あっさりと弾くカギ爪の男。
だが、その弾かれた銃弾は「祝福の鐘」に当たり、その発動を妨害する!
「夢が私を殺させない」――その言葉通り、夢は男を守った。だが、変わりに夢が滅んだ。カギ爪の男は「命」を選んだのだ!!
・・・レイが最後に見たのは、カギ爪の男の死よりも望んだモノ――驚愕、絶望の表情だった。
復讐は復讐を生み、絶望は絶望を生む。
だが、レイが成し遂げたのはそれだけだったのだろうか・・・