タイドライン・ブルー 第12話

言われてみればそうだよな。
地図の公開=紛争の可能性だけど、今アオイ達が戦っている敵は―――ユリシーズ核を搭載してるんだよな。しかも里山曰く、「世界を滅ぼせる」程の核を。
そんなのと戦争している現状と、紛争が起きてしまうかもしれない可能性。・・・どっちも変わらないじゃん。
いや、むしろユリシーズが核を撃ったら終わりな現状よりも、人類が繁栄する可能性がある「地図の公開」の方がよっぽどましだ。
地図をキール達に見せようとするアオイ。しかし第三者であるイスラには隠そうとする。
イスラも空気を読んで去ろうとするが・・・それを止めるキール
イスラに―――第三者―――に見せる事が一番大事な事だから。
そして、この瞬間に世界は新しい道を歩み始めたのだろう。
SLBM―――核弾頭ミサイルに備える「てしお」艦隊。
グールドがそんな愚かな事をするとは信じたくないティーンは、思わず甲板に出てしまう。
被爆する危険性がある為にキールは止めるが、そんなキールを、逸る気持ちのあまり―――感情の赴くまま―――殴ってしまうティーン。
ティーン自身も、そんな自分の行動に驚くばかり。
だんだん感情が表に出る様になってきたな。
ついに放たれるSLBM!!
必死に迎撃するが・・・2発だけ逃してしまう。
その着弾地点は、魏の国とアメリカ! ・・・今最も消えた方が良い「お偉いさん」が居る所に着弾するのは偶然か? 元々その2国だけが狙いだったんじゃ・・・
アメリカと魏の国に着弾! ・・・しかし核爆発は起きなかった。
撃たれたSLMBは不発弾だったとの見解。原因は旧式だったせいらしいが・・・里山の言う通り、あのグールドが整備不良なんて起こすとは思えないな。
現にユリシーズは、核発射のどさくさに紛れて逃亡しているし。またもや里山の言う通り、SLBMは囮だったのだろう。グールドやるな。
一段落して、夜空を見上げるキールティーン。
―――宇宙と違って、地球はこんなにも『色』に満ちている。
地球に降りなければ、こんなにも多くのものを見たり、感じる事は無かっただろう。そしてその『経験』こそが、父親が望んだものなのだろう。
地球に降りた事を「良かった」と言える様になったキール。それに同意する笑顔のティーン。そして二人を呼ぶイスラ。
地図はアオイから3人に―――次の世代に託された。
きっと彼等なら、信じられる人々に地図を託し、平和な世界を作れるだろう・・・
・・・と綺麗に終わってるんだけどさ、実は色々と残ってるんだけど・・・。
グールドの過去とこれからとか、ジョゼの出生だとか、それこそ「この世界」の行く末だとかさ。
そういうのはDVD収録の13話で語られる様で・・・
ちぇ 商売上手だよな。とは言っても、ここまでで満足したのなら買わなければいいだけだしね。
たぶん「半分おまけ、半分本編」みたいな内容なんだろうな。
まぁ、全部おまけでも買う気マンマンなんだけどねっ!