タイドライン・ブルー 第8話

とっさに『母親』らしい行動をとるアオイ。しかしキールは、それに対して怒りを覚える。「今さら遅い」と。
しかし同時に苦悩に満ち、何かを考えようともしていた。
・・・むかしのキールだったら、ただ怒るだけだっただろう。しかし色んな経験、そして各国の事情を知り、アオイの立場も分かってきたからの態度だろう。
だが、イスラの元―――ユリシーズに戻る為には、アオイに匿ってもらうわけにはいかない。庇ってくれた事は嬉しいが・・・本当に、もう遅く、アオイに甘えるわけにはいかない状況になっているのだった。
チェンレーシに自分を重ねるアオイ。
ただ「使命」の為に―――人々の平和の為に、顧みもせず、突き進む。それが自分に出来る最善の事と信じて。
・・・ずっとそれが正しいと思ってきた。だが、本当にそこに「自分の幸せ」はあるのだろうか?
ずっとキールを抱きしめてやりたかった。キールの母親になってあげたかった。しかし自分には「事務総長」と「母親」の両方をこなすことなんて無理だ。
―――そして選んだのは事務総長としての自分。
だから、抱きしめる事を諦めた。母親になる事も諦めた。・・・なのに、咄嗟に自分の立場を忘れキールを庇い、抱いてしまった。
その事がきっかけで限界がきたのだろう。キールを心配し泣くアオイ。
だがチェンレーシは言う。すでにキールはアオイを―――母親を―――必要としていない。親離れしてしまったのだと。
もう二度と取り戻せない時間。それを想って泣き続けるアオイだった・・・(T_T)
ジョゼがなんだかんだ言って、キールを信頼しているのは「そういう」理由だったのね。
確かにティーンが居ない状況でジョゼと別れたら、二度とユリシーズには戻れないだろうけど・・・黒いよジョゼさん。
どうも前回・今回を見ると、ジョゼは人間不信の様に思えるんだけどな。
異常な警戒心に、「やられる前にやる」という、ある意味「やられる」事が前提条件の発言。
・・・何かあったのか?
どうもティーンの様子がおかしい。アオイに感化されたか? それともやっぱり、地図が有った―――父親が生きていた事が原因なのか?
あと「海恐怖症」って水兵にとって致命的だと思うけどなぁ・・・
夜の海に独りで投げ出されたのが原因なのか、沈没していくシャトルに残っていたのか原因なのか分からないな。というか、小さい頃の二人が見分け付けられません!
話し合いの余地無しで捕まるキール
やっぱりジョゼの言う通りになっちゃうのかな・・・分かり合おうとする事は出来ないのかな・・・