フタコイ オルタナティブ FILM08

恋太郎犯ってなかったんだ・・・ある意味すごいね。
1日まって欲しいと言ったのは、心の整理をしたかったからかな?
三ツ木公彦もその父親も、誰も悪い人間なんて居なかった。
だけど公彦の父親は「自分の考える幸せ」を沙羅と双樹、そして公彦に押しつけてしまった。
それが不幸の始まりか・・・
本当は「こういう手のモノ」だったら、公彦が主人公だったんだろうな。
でも公彦は二人を幸せにしたいという気持ちはあったが、具体的にどうすればいいのかさっぱり分からなかった。
そこに恋太郎というイレギュラーが現れてしまった。その時から何か―――物語―――が始まったのだろう。
悩む恋太郎。沙羅と双樹は自分の事を慕っている。そして恋太郎自身も・・・
しかしその選択は公彦から・・・ただ、二人の幸せを願っていた人から、色々なモノを奪う事になる。
それに、自分は二人を幸せにすることができるのだろうか? 公彦と結婚すれば、不自由の無い生活がある。それに時間が経てば、公彦とも分かり合えるだろう。
しかし自分はただのしがない探偵だ。両者の差は歴然としている。
・・・きっと恋太郎はそう思っているのだろう。二人の気持ちを考えずに。ただ自分の考える幸せのみを基準に。
双樹をバス停に残し、一人公彦の元に向かう沙羅。自己犠牲という名のオナニズムか。
・・・もう、みんなが幸せになる道なんて無いのかもしれない。