ローゼンメイデン 第6話

予測できた展開だけど、それでも潤が格好いい!

たぶんこの展開は、1話から見続けて潤と真紅の絆が深まっていくのを見ていた人。そして初めの頃の潤のへたれ具合を知っている人にとっては、色々と感慨深いものだと思う。
1話を見た時「面白そうだけど、主人公がむかつく」と思ったけど、潤に対して苛立ちを持った時点で制作者の意図にはまっていたのかもしれない。
人形に死の観念は無いらしい。
此処は自分の居場所じゃないと思うと、魂が(人形から)離れてしまう→迷子になる=自分の居場所が分からなくなる→「そこ=人形」に留まっている事ができなくなる。
たとえ人形を直しても、その子が戻ってくる事はまず無いと。
・・・それは人間の言うところの「死」では?
人間の死とは、生命活動が停止した場合か、抽象的自我が認められなくなった時を言うのだから。
真紅の話によると、人形(体)が無事でも心が「そう」思えば死ぬらしい。
肉体(人形)と魂の絆が人間よりも薄いのか? それともやはり脳(観測装置)の有無だろうか?
―――人は5感を通じて、そこに在ると思えるのだから。
今回の場合を分析してみると、「ピエロ」という意志が、壊されたこの体ではもう存在できないと思ったから、「死」んだのだろう。
潤は直している間、こう思っていたのではないだろうか?―――「ここに居てもいいよ」と。
冒頭の伏線通り、潤は自分の居場所が分からない状態にある。だからこそ、居場所を失ってしまった人形に共感できたのでは?